満員電車。

俺がこの世で嫌いなものランキングがある。

1位は獲得票数も2位と大差を拡げてぶっちぎりの『渋滞』である。

そして2位は『赤信号』であった。

 

ところが、先日発表された、今年度版、俺がこの世で嫌いなものランキングでは

1位まで僅差でよっていったモノがいる。

1位は同じく『渋滞』。

2位がなんと『満員電車』がランクインした。

そして3位に『赤信号』となっている。

 

 

今まで、電車通勤、電車通学はしたことあるが、そこまで満員電車にのったことはなかった。

まぁ阪神電車でいうと、阪神の試合のある日は人が多く座れなくなる程度であったし、

それは毎日のことではないので、そのときだけのものであった。

 

それが今週2の火曜金曜は毎朝満員電車に乗っている。

地獄である。

初めてその時間帯になったとき、自分が満員電車に乗るとは思ってもいなかった。

 

新快速の並びにはそれなりに人がいる。各ドア付近には10人程はいるだろうか。

そこに入ってくる電車。

それが既に満員なのだ。

プシューっとドアが開いたとき、全身に戦慄が走る。

え、どこにこの人数はいるの?

といったくらい、そもそもスペースがない。

いつも、前から5、6番目くらいの俺は申し訳ない感じで入っていく。

背中に背負ってたリュックは前に持つ。

少し持ち方を変えただけで重たく感じる。

読んでた本はもぉ読めない。が、今では左手に持てば片手で読むことができるようになった。

何もできない地獄の時間が襲ってくる。

と、思っていたら

最後の一押しという勢いで数人が強引にないスペースの中に入ってくる。

考えられへん。

 

 

ちなみに、正直にこの時は思った。

女性も男性も関係なくもみくちゃにされる電車内では、どちらかというと、女性のそばの方が絶対にいい。

おっさんの耳のすぐ後ろで呼吸することは、精神面で健康に悪い。

かといって、よく聞く痴漢冤罪に巻き込まれて人生を終わりたくないし、線路に逃げることもしたくない。

ので、右手でリュックを持ち、吊り輪を持つか本を必死に抱えている。

この時、なぜか、リュックが凄い重たいモノのように持つ。理由はわからない。

まるで石になる練習をしているようだ。

 

おそらく、これは女性の方が嫌だろうなと思う。

それくらいパンパンだ。

しかし、慣れている人もいる。

俺が先に入って、ポジションを探していると、

あとからきれい目な女性が入ってきた。

そして、ドアが閉まる前にもぉ一つ人の波がくる。

そのとき、俺の前の女性はくるっと体を反転させて背を俺に向けた。

その背中を盾に後ろへバックバックしてきて、自分のスペースを確保するようなテクニックを使われた。

 

こ、こいつ慣れてる!!

 

と、思ったのも一瞬で、俺のような新参者は

電車の出発進行とともに、わずかなゆれでさえ、倒れないように必死でバランスをとる

苦痛の時間が流れる。

また、この時の時間の流れが遅い。長い。

後ろのオッサンと背中が密着して変に汗ばんでくる。最悪。

上を向くと、エアコンの風が顔に当たる。

早く。早く目的地に到着してくれーー!

魂の叫びである。

 

そして、神戸駅についたときも、多くの人は三ノ宮で降りるみたいで

俺はここぞとばかりにフィジってフィジってなんとか脱出する。

その数十分だけで、何歳も老けた気がする。

もぉくたくたになる。

 

世の中の多くのサラリーマンは本当に大変である。